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大府市・刈谷市の建設現場で多い土木工事トラブル5選と回避方法

土木工事トラブル5選と回避方法サムネイル
 
大府市や刈谷市で土木工事を計画する際、地域特有の地盤条件や気候の影響により、想定外のトラブルが発生することがあります。知多丘陵や洪積台地が広がるこの地域では、事前の調査と適切な対策が工事の成否を分けます。愛知県大府市に拠点を構える株式会社鐵建が、20年以上の現場経験をもとに、この地域で多いトラブル事例と具体的な回避方法をご紹介します。足場工事や土木工事のご依頼をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
 

 

執筆者プロフィール

株式会社鐵建(愛知県大府市)
代表は鳶職人として20年以上にわたり、大府市・刈谷市を中心とする東海三県で足場工事・土木工事に従事してきました。地域の地盤特性や気候条件を熟知し、数多くの現場で培った実務経験をもとに、発注者の皆様が安心して工事を進められる情報をお届けします。

 

大府市・刈谷市の地盤特性と土木工事の注意点

大府市は知多丘陵の北部に位置し、標高100メートル以下のなだらかな丘陵地が広がっています。一方、刈谷市は洪積台地が多く、地下水位が比較的高い地域も存在します。両市とも愛知県の平野部と丘陵部の境界に位置するため、地質構成が複雑で、同じ市内でも場所によって地盤の強度が大きく異なります。

知多丘陵と洪積台地の特徴

知多丘陵は新第三紀層による丘陵で、比較的古い地層が分布しています。表層部には粘土質の土壌が見られ、雨水の浸透により軟弱化しやすい性質があります。刈谷市の洪積台地は河川の運搬泥土が堆積した地盤で、湧水が豊富な反面、地下水位の変動により地盤の支持力が影響を受けやすい特徴があります。
 
これらの地域特性を理解せずに工事を進めると、想定外のトラブルに見舞われるリスクが高まります。次の章から、具体的なトラブル事例とその回避方法を詳しく解説します。

 

トラブル①地盤の想定外の軟弱化・不同沈下

大府市の知多丘陵における地盤リスク

地盤調査で問題がないと判断された土地でも、実際に掘削を開始すると予想以上に軟弱な地盤が出現することがあります。大府市の知多丘陵エリアでは、表層から2メートル程度は良好な地盤でも、その下に粘土層やシルト層が存在するケースが少なくありません。
構造物の荷重により地盤内の水が排水され、体積収縮が起こることで不同沈下が発生します。特に、地下水位が高い場所では液状化のリスクも考慮する必要があります。地震により粒子間の噛み合わせがなくなり、地盤が液体のような挙動を示す液状化現象は、構造物の沈下や傾斜を引き起こします。

回避方法と対策

地盤トラブルを回避するには、事前の綿密な地盤調査が不可欠です。ボーリング調査やスウェーデン式サウンディング試験により、深度ごとの地盤強度を正確に把握します。調査結果に基づいて、必要に応じて地盤改良工法を選定します。

地盤改良工法
適用条件
費用相場(30坪)
表層改良工法
軟弱層が2m程度まで
30万円〜90万円
柱状改良工法
軟弱層が2m〜8m程度
90万円〜150万円
鋼管杭工法
軟弱層が8m以上
150万円〜300万円

「参照:国土交通省 土木事業における地質・地盤リスクマネジメントのガイドライン」

大府市や刈谷市の現場では、調査段階で複数箇所のボーリングを実施し、地盤構成の変化を把握することが重要です。特に、丘陵地と平野部の境界付近では、わずか数十メートル離れただけで地盤強度が大きく変わることがあります。
 

トラブル②梅雨時期の工期遅延とスケジュール管理

雨の中、建設工事をする作業員

東海地方特有の降雨パターン

愛知県を含む東海地方の梅雨は、平年で6月上旬から7月中旬まで約43日間続きます。梅雨期間中の降水量は地域によって差がありますが、名古屋では2018年以降、8年連続で梅雨期間の降水量が平年を上回っています。
 
土木工事では、降雨により地盤が軟弱化し、重機の作業が困難になることがあります。特に掘削作業や盛土作業は雨天時に実施できないため、梅雨時期に工事が重なると大幅な工期遅延のリスクが高まります。

回避方法と対策

工期遅延を回避するには、梅雨時期を考慮した余裕のある工程計画を立てることが重要です。可能であれば、土工事は梅雨入り前の4月から5月、または梅雨明け後の8月以降に実施するよう計画します。
 
やむを得ず梅雨時期に工事を行う場合は、以下の対策を講じます。

排水計画の徹底

内容:仮設排水路や集水桝を適切に配置し、降雨による滞水を防ぎます。掘削面への雨水流入を最小限に抑えることで、地盤軟弱化を防止できます。

養生シートの活用

内容:掘削面や盛土面を養生シートで覆い、直接的な降雨の影響を軽減します。特に粘性土の場合、含水比が上がると施工に支障が出るため、養生は必須です。

気象情報の活用

内容:気象庁の週間予報を常にチェックし、大雨が予想される場合は重要な工程を前倒しするなど、柔軟な工程調整を行います。

「参照:気象庁」

株式会社鐵建では、東海三県の気候特性を熟知しており、季節ごとの最適な施工時期をご提案しています。発注者様のスケジュールに合わせた柔軟な工程計画により、工期遅延のリスクを最小限に抑えます。
 

トラブル③近隣住民とのトラブル(騒音・振動・粉塵)

建築現場の騒音と振動を示すパネル

住宅密集地での配慮事項

大府市や刈谷市は住宅地と工場地帯が混在する地域が多く、土木工事による騒音・振動・粉塵が近隣トラブルの原因となることがあります。特に、重機を使用する掘削作業や地盤改良工事では、騒音レベルが75デシベルを超えることもあり、近隣住民からの苦情につながりやすい状況です。
 
振動規制法では、作業区域の境界線で75デシベル以下にすることが定められています。しかし、法律を遵守していても、実際の生活環境への影響は避けられないため、丁寧な事前説明と配慮が必要です。

回避方法と対策

近隣トラブルを未然に防ぐには、工事開始前の挨拶回りと丁寧な説明が最も重要です。工事内容、作業時間帯、工期、騒音・振動の発生状況を書面で説明し、近隣住民の理解を得ます。

トラブル種類
主な原因
具体的対策
騒音
重機作業、早朝・夜間工事
防音シート設置、作業時間厳守、低騒音型重機の使用
振動
杭打ち、地盤改良
低振動工法の選定、事前家屋調査の実施
粉塵
掘削、解体、散水不足
養生シート設置、定期的な散水、作業場の清掃

「参照:振動規制法(e-Gov法令検索)」

工事期間中も定期的に近隣へ進捗状況を報告し、苦情があれば迅速に対応します。株式会社鐵建では、地域密着型の業者として、近隣住民の皆様との良好な関係構築を最優先に考えています。
 

トラブル④地下埋設物・湧水による工事中断

刈谷市特有の湧水リスク

刈谷市は歴史的に湧水が豊富な地域として知られており、掘削作業中に予期せぬ湧水に遭遇することがあります。台地端からの湧水は旧石器時代から人々の生活を支えてきましたが、現代の土木工事では湧水が作業の障害となるケースが少なくありません。
 
また、過去に建物が建っていた土地では、旧基礎や地中障害物が残存していることがあります。埋蔵文化財が出土した場合は、所轄の市町村に連絡して対応を待つ必要があり、工事が長期間中断するリスクがあります。

回避方法と対策

地下埋設物や湧水のリスクを回避するには、事前の周辺調査が重要です。土地の履歴を確認し、過去に何が建っていたか、埋蔵文化財包蔵地に該当していないかを市町村の文化財担当部署で確認します。
 
湧水対策としては、掘削前に試掘を行い、湧水の有無と水量を把握します。湧水が確認された場合は、ウェルポイント工法やディープウェル工法による地下水位低下工法を検討します。これらの対策には追加費用が発生するため、事前に予算に組み込んでおくことが望ましいです。
 
地中障害物については、レーダー探査や電磁探査により、事前に埋設物の位置を把握することができます。旧基礎やコンクリートガラが出てきた場合の処分費用についても、契約段階で取り決めておくことがトラブル回避につながります。
 

トラブル⑤設計変更による追加費用の発生

追加費用が発生する主なケース

土木工事では、工事着手後に設計変更が必要となるケースがあります。地盤調査結果と実際の地盤状況の乖離、想定外の地下埋設物の発見、近隣からの要望による工法変更などが主な原因です。
 
大府市や刈谷市のような地質構成が複雑な地域では、数メートル離れただけで地盤強度が変わることがあります。当初予定していた地盤改良深度が不足し、追加の改良工事が必要となるケースも珍しくありません。

回避方法と対策

設計変更による追加費用を最小限に抑えるには、計画段階での十分な調査と余裕を持った予算設定が重要です。地盤調査は最低限の箇所数だけでなく、敷地全体の地盤構成を把握できるよう複数箇所で実施します。
 
契約時には、追加費用が発生する条件を明確に定めておきます。地中障害物の撤去費用、想定を超える地盤改良費用、湧水対策費用などについて、あらかじめ協議し、書面で取り決めておくことでトラブルを防げます。
 
発注者と施工業者が定期的に打ち合わせを行い、進捗状況や問題点を共有することも重要です。問題が発生した際には、早期に協議して対応方針を決定することで、工期への影響を最小限に抑えられます。
 

トラブルを未然に防ぐための対策

これまでご紹介した5つのトラブルを未然に防ぐために、株式会社鐵建が実践している対策をまとめます。
 
事前調査の徹底が最も重要です。地盤調査、周辺環境調査、過去の土地利用履歴の確認を丁寧に行い、リスクを事前に把握します。調査結果は発注者様と共有し、想定されるリスクと対策について協議します。
 
施工計画の段階では、地域の気候特性を考慮した工程計画を立案します。梅雨時期や台風シーズンを避けた施工スケジュール、悪天候時の代替工程などを事前に検討します。
 
近隣対策では、工事開始前の挨拶回りを徹底し、工事内容や作業時間帯を丁寧に説明します。工事期間中も定期的に近隣へ状況報告を行い、苦情があれば迅速に対応する体制を整えています。
 
契約段階では、追加費用が発生する条件を明確にし、双方の認識のずれを防ぎます。地中障害物、湧水、想定外の地盤状況など、追加費用の対象となる事象について、あらかじめ協議して書面化します。
施工段階では、現場監督と作業員の連携を密にし、問題が発生した際には即座に報告・対応できる体制を構築しています。20年以上の経験を持つ代表の橋本が現場を統括し、安全で確実な施工を実現します。
 

まとめ

大府市・刈谷市の建設現場で多い土木工事トラブル5選とその回避方法をご紹介しました。知多丘陵や洪積台地という地域特有の地盤特性、東海地方の気候条件を理解し、適切な対策を講じることがトラブル回避の鍵となります。
地盤の想定外の軟弱化、梅雨時期の工期遅延、近隣トラブル、地下埋設物・湧水、設計変更による追加費用という5つのトラブルは、いずれも事前の綿密な調査と計画により防ぐことができます。
 
株式会社鐵建は、愛知県大府市を拠点として20年以上にわたり、この地域の足場工事・土木工事に携わってきました。地域の地盤特性や気候条件を熟知し、発注者様が安心して工事を進められるようサポートいたします。
 
土木工事のご計画がございましたら、ぜひ株式会社鐵建にご相談ください。現場経験豊富なスタッフが、トラブルのない確実な施工を実現いたします。

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